平成30年03月号
編集・発行人 小島 研二

平成29年度需給報告と今年度経済見通し


日本ホース金具工業会


平成29年の日本経済は、海外経済の緩やかな成長に伴い、輸出が増加基調にある中で、雇用・所得環境が改善し、個人消費や設備投資は緩やかな回復基調が続いている状況でした。米国トランプ政権の本格的な始動、西欧主要国や日本での選挙、北朝鮮のミサイル発射や世界各国でのテロ勃発等もありましたが、世界経済の動向は比較的穏やかな状況でした。

大手需要先である建設機械ですが、国内は20トン未満の中小型ショベルの排ガス規制猶予期限(平成29年8月31日)に関わる駆け込み需要で8月までは非常に好調でしたが、9月以降は反動減で12月まで4カ月連続で前年割れとなりました。海外は中国をはじめ世界各地で建機需要が旺盛で、需要の回復が遅れていた鉱山機械市場も活性化しつつあり、新興国でのインフラ投資や資源開発に伴う需要が旺盛で、平成29年1〜12月本体出荷額は、2兆2301億円で前年比18%増加しました。国内が8984億円(前年比107%)、輸出が1兆3317億円(同128%)でした。メインの油圧ショベルは国内2902億円(同119%)、輸出6169億円(同128%)、合計9071億円(同125%)、ミニショベルは国内833億円(同110%)、輸出2053億円(同120%)、合計2886億円(同117%)と好調でした。輸出先の12月の状況ですが、アジアが14カ月連続の増加、中国が3カ月連続の増加、オセアニアが6カ月連続の増加、北米が4カ月連続の増加、中南米が4カ月連続の増加、欧州が10カ月連続の増加、アフリカが13カ月連続の増加、CISその他東欧が2カ月連続増加の全8地域が増加し、輸出全体では44.2%の増加となりました。自動車は、相次いで発覚した完成検査の問題はあったものの、国内、海外とも堅調に推移しました。1〜12月の生産台数は968万台(前年比105%)、国内販売台数は523万台(同105%)、輸出台数は471万台(同102%)でした。工作機械の1〜12月の受注金額は1兆6456億円(前年比132%)で内需は6294億円(同119%)、外需が1兆162億円(同141%)でした。

当工業会の1〜12月出荷実績は、産業用ゴムホースが463億円(前年比112%)、自動車用ゴムホースは89.5億円(同97%)、樹脂ホース77.3億円(同111%)、付属金具41億円(同117%)、合計では670.8億円(同110%)でした。仕向け先別では国内が632.4億円(前年比109%)、輸出が38.4億円(同133%)で輸出比率は5.7%でした。

今年度は米国や中国を中心に海外経済の堅調が見込まれる中、輸出は増加基調が続くことが期待されています。国内需要も人手不足が続くもとでの雇用環境の改善、旺盛な建設需要などを背景に底堅く推移すると見込まれており、総体としては底堅い内外需を背景に緩やかな回復基調が続く見通しです。

ご参考までに、関連業界の平成29年度需給実績と日本建設機械工業会(建機工)が2月28日に発表した平成30年度の需要予測を下記致します。建機工の需要予測は年度ベースで平成30年4月〜平成31年3月が対象期間となっております。従って前年同期比B(%)の上期は確定値ですが、下期、年間は見込み値との比較になっております。

 




以 上

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