平成29年03月号
編集・発行人 小島 研二

平成28年度需給報告と今年度経済見通し


日本ホース金具工業会


平成28年の日本経済は、雇用・所得環境が改善し、緩やかな回復基調が続いているものの、個人消費及び民間設備投資は、所得、収益の伸びと比べ力強さを欠いた状況でした。4月の熊本地震をはじめ鳥取、福島沖の地震、阿蘇山の噴火や相次ぐ台風の上陸など、自然の驚異を改めて意識させられた年でもありました。一方世界情勢は、中国や新興国経済の成長鈍化、英国国民投票でのEU離脱決議や米国大統領選挙でのトランプ氏の当選など、先行きは極めて不透明な状況となっております。

大手需要先である建設機械ですが、国内は排ガス規制に関わる駆け込み需要の反動減が、海外は鉱山向け需要の低迷が続く厳しい状況で、平成28年1〜12月本体出荷額は、1兆8876億円で前年比6.8%減少しました。国内が8431億円(前年比95%)、輸出が1兆445億円(同92%)でした。メインの油圧ショベルは国内2435億円(同94%)、輸出4816億円(同99.7%)、合計7251億円(同98%)、ミニショベルは国内761億円(同67%)、輸出1716億円(同101%)、合計2477億円(同87%)と不振でした。輸出先の12月の状況ですが、アジアが2カ月連続の増加、中国が2カ月連続の増加、オセアニアが3カ月連続の増加、欧州が7カ月振りの増加、アフリカが3カ月振りの増加、CISその他東欧が5カ月連続増加の6地域が増加し、輸出全体では2.6%の増加となりました。自動車は、軽自動車税増税の影響が長引き2年連続で前年実績を下回りました。海外は中近東や南米、アフリカで減速があったものの、堅調な北米、欧州、アジア市場に支えられた一年でした。1〜12月の輸出台数は463万台(前年比102%)でした。生産台数は921万台(同99%)、国内販売は497万台(同99%)でした。工作機械の1〜12月の受注金額は1兆2500億円(前年比84%)で内需は5305億円(同91%)、外需が7195億円(同80%)でした。

当工業会の1〜12月出荷実績は、産業用ゴムホースが412.9億円(前年比98%)、自動車用ゴムホースは92.5億円(同98%)、樹脂ホース69.3億円(同94%)、付属金具35.1億円(同91%)、合計では609.8億円(同97%)でした。仕向け先別では国内が580.9億円(前年比97%)、輸出が28.9億円(同98%)で輸出比率は4.7%でした。

今年度はアメリカ新政権の動向などで先行き不透明な状況が続くと予想されますが、国内は、東京五輪・パラリンピックに関わる需要や、リニア新幹線建設需要など大きなプロジェクトが走り始めようとしています。中国市場では、低迷していた建設機械需要に底打ち感が見え、明るさが出て来ております。造船関連など一部低調な分野もありますが、全体的に市場環境が明るくなってきています。

ご参考までに、関連業界の平成28年度需給実績と日本建設機械工業会(建機工)が2月28日に発表した平成29年度の需要予測を下記致します。建機工の需要予測は年度ベースで平成29年4月〜平成30年3月が対象期間となっております。従って前年同期比B(%)の上期は確定値ですが、下期、年間は見込み値との比較になっております。

 




以 上

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